算数教育の危機 「2億円は50億円の何%?」大学生の2割が間違えるという現実(2019.7.24 デイリー新潮)
という記事を読んだ。
「2億円は50億円の何%か?」という問題に、
50 ÷ 2 = 25
と計算して「25%」と誤答する大学生が多いらしい。
もちろん、正しくは、
2(億円) ÷ 50(億円) × 100 = 4(%)
だ。
「%」の知識がなければセミリタイアできないので、絶対に正しく理解しておきたい。
「%」が理解できないとどうなるか?
「逃げ切り計算機」が使えない
まず、セミリタイア希望者の必須ツール「逃げ切り計算機」が使えない。
逃げ切り計算機の初期画面は次のとおり。
今ある貯金で逃げ切れるかどうか計算するには、「年間利息」「年間インフレ率」を入力する必要がある。
セミリタイアするなら「貯金が5,000万円あって貯金の年間利息が3%なら、1年後の貯金はいくらですか?」という問題に正答できないといけない。
「%」が理解できない理由
「%」が理解できない人は上記の問題を
5,000(万円) × 1.03 = 5,150(万円)
と解くのがわからないらしい。
なぜ元本に1.03をかけるのかがわからないのだ。
「元本 + 利息」で答えを求めるのはわかるようなのだが、
元本 + 利息 = 元本 + 元本 × 年利 = 元本(1 + 年利)
と式を変形できないようなのだ。
参考文献『かしこい人は算数で考える』(芳沢 光雄(著), 日経プレミアシリーズ, 2017)pp. 184 – 187