セミリタイア生活の資金計画を立てるときによく計算するのが「年間支出額」だ。
例えば、月間支出額が15万円だとすると、年間支出額は、
15 万円 × 12 か月 = 180 万円
となる。
ほとんどの場合、計算は電卓(スマホアプリやGoogleなども含む)でするだろう。
しかし、月間支出額が10万円~30万円の「中流セミリタイア」の場合、年間支出額を簡単に暗算できる方法がある。
ただし、10万円・20万円・30万円は一瞬で暗算できるので除く。
年間支出額の暗算法
月間支出額が11万円~29万円の年間支出額を暗算するのは簡単だ。
例えば、月額23万円の年間支出額を計算してみる。
23 × 12 = 23 × (10 + 2) = 230 + 46 = 276 万円
つまり、「12か月」を「10」と「2」に分けて暗算しやすくしている。
月額 × 10 + 月額 × 2
なので、「月額の10倍」と「月額の2倍」を足せばいい。
29(万円)のような30に近い数字の場合、
29 × 12 = (30 – 1) × 12 = 360 – 12 = 348 万円
と計算してもいい。
リッチなセミリタイアには使えない?
月間支出額が30万円を超えると、暗算が難しくなる。
例えば、月額37万円の年間支出額を上記の方法で計算しようとすると、
37 × 12 = 37 × (10 + 2) = 37 × 10 + 37 × 2 = 370 + 74 = 444
となる。
「37 × 2」や「370 + 74」は簡単に暗算できるか微妙だ。
あえて暗算するとすれば、
37 × 12 = (30 + 7)(10 + 2) = 300 + 60 + 70 + 14 = 444
と、次のような「分配法則」を使う方法があるが、頭の中だけで計算するのは難しいかも。
$$\left( a+b\right)\left( c+d\right) =ac+ad+bc+bd$$
まとめ
手元に電卓やスマホがない風呂やトイレなどで生活費を計算するときにご活用ください。