中国古典の名言集を読んでいたら、セミリタイアに必須の原則を見つけた。
富を欲するか、恥を忍べ。 『荀子』大略篇
出典『中国古典名言辞典』(諸橋 轍次(著), 講談社学術文庫, 1979)p. 393
出典の『荀子』は、日本では「性悪説」でおなじみの古典だ。
「富を欲するか、恥を忍べ」とは、本書で訳をみてみると、
金だけが目的であるならば、恥をかいてもがまんしなければならない。友人も捨てろ、義理などにもかまうな
となる。
わたしは40代前半で会社を早期退職してセミリタイア生活に入った。
セミリタイア生活するには「ある程度のまとまったお金」が必須だ。
お金を作るには「ケチ」「貧乏くさい」「つきあいが悪い」と言われて「恥」をかいても、がまんして蓄財に励まないといけない。
蓄財に必須な「三欠く」
上記の『荀子』の言葉は、日本の格言の「三欠く = 義理欠く・人情欠く・交際欠く」と同じだ。
この格言は夏目漱石の『吾輩は猫である』で紹介されている「蓄財術」で有名だ。
金をつくるにも三角術を使わなくちゃいけないと云うのさ――義理をかく、人情をかく、恥をかくこれで三角になるそうだ面白いじゃないかアハハハハ
※強調は引用者による。
と、『吾輩は猫である』の中で、とある実業家が語っていた。
セミリタイア実現のため無駄なコストをはぶく
『荀子』の言葉のように、2000年以上前から古今東西「人間関係の維持」「見栄の維持」「世間体の維持」は金食い虫だった。
これらはセミリタイアの実現には「無駄なコスト」だ。
恥をかいて無駄なコストを省き、手元にキャッシュを残しましょう。