金融所得増税がもし実現したら、どれくらい税収が増えるのか?
財務省のサイトによると、令和元年度(2019年度)決算では、配当税収は4.9兆円、株式譲渡税収は0.7兆円だった。
参照令和元年度決算税収について(財務省)
金融所得課税の合計は5.6兆円だった。
たかだか年収5.6兆円の税を増税してもたいして効果はないのでは……。
試算してみた。
税率が20%→25%になったら
金融所得増税をするとしたら「20%→25%」を考えているらしい。
金融所得課税、20%から25%へ増税でも市場害さず-岸田派・山本氏 https://t.co/znRp9GVd3N
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) October 7, 2021
もし、税率が20%から25%になったとする。
1.25倍だ。
所得税率も1.25倍になるとする。
税収5.6兆円が増税後に1.25倍になったとすると、増税後の税収は、
5.6 兆円 × 1.25 = 7.0 兆円
となり、「+1.4兆円の増収となるかも」と試算した。
1.4兆円の増収なんて、ほとんど誤差では?
実際は増税による株式市場の冷え込みで配当金や株の売却益が減る可能性が高いから、増収効果は+1.4兆円もないだろう。
当面は増税はない?
金融所得増税に効果がない割には損失(株価下落・不況の長期化など)が大きいことに気づいたのか、増税は当面ないようだ。
首相、金融所得課税の強化「当面考えていない」https://t.co/99qmuebUTR
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) October 10, 2021
まずはひと安心。
と思ったけど、、、「当面」って何年くらい?