「3組に1組が離婚」では「老後は夫婦で」は幻想か

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YouTubeで「全体では約3組に1組が離婚」というニュース番組の動画があったので思わず見てしまった。

「え?そんなに離婚してるの?」と動画のタイトルに釣られたからだ。

カップルが3組に1組は離婚しているとすると、「老後は想定外のおひとりさま」が続出する?

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3組に1組が離婚の実態

「約3組に1組が離婚」というのは、

同じ年の婚姻件数と離婚件数を比較しただけ

のようだ。

動画では、同一年の婚姻件数が約50万件、離婚件数が約18万件なので「約3組に1組が離婚」と表現している。

熟年離婚増加は高齢化が原因

動画によると、離婚件数のうち「熟年離婚の割合が過去最多」とのこと。

「熟年離婚」とは「20年以上連れ添ったカップルの離婚」と定義している。

熟年離婚が増えているのは「高齢化」つまり「長生き」が原因だろう。

昔は今より平均寿命が短かかったから、今と比べて「離婚する前にどちらかが死亡する可能性」が高かったはずだ。

熟年離婚の確率を試算

例えば、30歳の男女が結婚したとする。

このカップルが「1年以内に離婚する確率」を1%とする。

もし、どちらか短い方の寿命が70歳とすると、離婚しない確率、つまり40年間結婚生活が続く確率は、

0.9940 ≒ 66.8 %

となる。

もし、どちらか短い方の寿命が90歳とすると、60年間離婚しないで添い遂げる確率は、

0.9960 ≒ 54.7 %

となり、寿命が70歳に比べて12.1 ポイント下がる。

寿命が長くなればなるほど、離婚のリスクは増大する。

上記の計算はあくまでも「1年以内の離婚確率 = 1%」と仮定した場合なので、すべてのカップルにあてはまるわけではない。

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