世界史に出てくる「オスマン帝国」。決して人前で「オスマン・トルコ帝国」とは言ってはいけないそうだ。
オスマン帝国とは、1299年から1922年までの約600年間、アナトリア、バルカン両半島を中心として栄えたイスラーム国家である。
「オスマン帝国」(ニコニコ大百科(仮))
高橋和夫著『なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル』(幻冬舎 2010) によると、
オスマン帝国の支配層が、自らを「トルコ人」とは呼ばなかったという事実である。支配層は自らをオスマン人と呼んでいた。したがって、この帝国の自称はオスマン帝国であり、オスマン・トルコ帝国ではなかった。オスマン・トルコというのは、ヨーロッパ人による呼称である。
(中略)
しかし、これは、なかなか便利な表現である。というのは書物を読んでいてオスマン・トルコ帝国という表現に出会った途端に、その著者がオスマン史に暗い人物だと判断できるからである。
図書館で世界史の本棚にある本を調べてみると……あったあった、オスマン・トルコと書いてある歴史の本が!( ̄ー ̄)ニヤリ
このような「意地悪な」世界史の楽しみ方もあるものだ。