退職当時の日記を読んでいると、退職直後のある日、
『ラ・ロシュフコー箴言集』を読む。
と書いてあった。
心に残った名言をいくつかあげてみる。
最も無能な人にとって最大の能力は、他人のよい指導に従うことができる能力である。
本書p.168
無能と思うなら、辞めないほうがいいよ。
存分に怠けたあとで働き者らしく見せようとする怠け者ほど他人をせき立てる人はいない。
本書p.169
他人に「まじめに働け!」と言っている人は怠けている罪悪感を感じているだけ。怠けている自分の姿を他人に投影しているだけ。
希望と恐れは不可分である。希望のない恐れも、恐れのない希望も存在しない。
本書p.179
恐れているということは将来の希望もあるということ。
幸福・不幸については次の2つが秀逸。
幸福とか不幸とかは、たいていすでに最も幸福な、もしくは不幸な人のところにばかり重ねて訪れるものである。
本書p.187
恩知らずに力を貸すのは大した不幸ではないが、人でなしに借りをつくるのは耐え難い不幸である。
本書p.96
借りをつくった相手から恩着せがましくされたり、上から目線で見られるのはいやだ。
結婚については、
よい結婚はあるが楽しい結婚はない。
本書p.40
そうなの?
人から好かれるためには、
世間の付き合いでは、われわれは長所よりも短所によって人の気に入られることが多い。
本書p.35
長所は伸ばせば伸ばすほど、短所はなくせばなくすほど人から好かれなくなる?