石田章洋『スルーされない技術』(かんき出版)を読む。
「スルーされない」というのは、特にネットにおける自分なりの定義を挙げてみると
・メールを出したらすぐに返事がもらえる
・ブログを更新したらページビューが跳ね上がり、コメントがたくさんつく
・ブログの記事をtwitterでリツイートしてもらえる
・Facebookを更新すると「いいね!」がたくさんつく
スルーされる=存在を否定される
要するに、「他人からかまってもらえる」ということ。個人的にはLINEを使っていないのでわからないが、「LINEが既読なのに返信がない」というのも不安要素のようだ。
LINEやツイッターなどで、たえず人とつながっていないとたちまち不安になる人たちにとって、「スルーされる」ことは、自分の存在を全否定されたも同然。「どうでもいい人間」ならまだしも、「いても、いなくてもいい人間」扱いされたことになり、これほどみなが恐れていることはないのです。
p.7
このように、「こちらから他人に何かを伝えても何もリアクションがない、無視される」ということを人は恐れる。
本書は「スルーされる原因」を突きとめて、「スルーされない人」になるための具体的なノウハウが満載だ。
・ブログを更新してもアクセスが伸びない、コメントが少ない
・twitterのフォロワーが増えない
・Facebookを更新しても「いいね!」がつかない
・LINEで返信がもらえない
・メールを書いてもなしのつぶて
といったことを悩んでいて、改善したいと思っている人には一読の価値がある。
スルーされる人の特徴
本書によると、「スルーされやすい人」の特徴はつぎのとおり。
□伝わらないのは説明不足だからだと思っている
□他人に”バカ”だと思われたくない
□観た映画や読んだ本をつい批評しがちだ
□自分に”劣等感”を持っている
□自分自身の言葉にこだわっている
□お世辞が嫌いなので他人をほめることがない
「スルーされない人」になるには上記の特徴の逆のことをすればいい。つまり「スルーされる努力」「無視される人間になる努力」をやめる。
ブログで言えば、アクセスが伸びないのは「ネタ」に問題があるのではなく「伝え方」に問題がある、とわたしは思っている。
どうすれば「伝え方」がうまくなるのか……わたし自身も日々試行錯誤している。
※「連休はまとめて読書する」というサラリーマン時代の習慣が残っているため、ブログも書評系の記事が多くなる。