ピケティ教授の「パリ白熱教室」(NHK Eテレ)で知った、所得層別の平均貯蓄額の計算方法を紹介する。
とある国の平均貯蓄額が2,000万円だったとき、次のような問題を考える。
問題1:上位1%の富裕層が貯蓄全体の35%を保有している場合、上位1%の平均貯蓄額はいくらになるか?
問題2:下位50%の貧困層が貯蓄全体の5%を保有している場合、下位50%の平均貯蓄額はいくらになるか?
ちょっと考えて、計算してみてほしい。
わからなければ、下の解答を見てください。
問題の解答
答えはこうなる。
問題1の解答:7億円
問題2の解答:200万円
上位1%の富裕層の平均貯蓄額は7億円で、下位50%の貧困層の平均貯蓄額は200万円と計算できる。
ピケティ教授の番組をテレビで見てこの解答を聞いた時、「何でこうるのかな?」と疑問に思った。
理解を深めるために、「100人の村の平均貯蓄額が2,000万円だったら」というふうに考えてみた。
100人の村の貯蓄格差を調査する
「上位1%が35%の貯蓄を占める」ということは100人の村の中で貯蓄額首位の人が1人で全貯蓄額の35%を持っているということだから、
2,000(万円)×100(人)×35(%)=7(億円)
となる。
「下位50%が5%の貯蓄を持っている」ということは、全貯蓄額の5%を50人で持っているということだから、
2,000(万円)×100(人)×5(%)÷50(人)=200(万円)
となる。