早期退職しても当分は暮らせるほどの貯金があったのに、会社を辞めずにサラリーマンで居続けた理由はただ1つ「恐怖」だった。
- 正社員の地位を捨てるのが怖い
- 安定収入を捨てるのが怖い
- 無職になるのが怖い
- 会社を辞めることを反対されるのが怖い
- 死ぬ前に貯金がなくなって老後貧乏になるのが怖い
- 「逃げ切り計算機」で平均寿命前にお金がなくなるという結果が出るのが怖い
- 人並みの生活ができずに悔しい思いをするのが怖い
だから、会社にしがみついていた。
仕方なく。
なぜ辞められないか
本当は辞めたい、でも怖い。
怖いけど、もっと自由な時間がほしい。
という状態が5年ほど続いたが、恐怖に打ち勝って、辞めた。
「恐怖に打ち勝って」というとかっこよく聞こえるが、「恐怖し続けることに疲れた」というのが本音だ。
2011年に会社を辞めて5年ほどたつが「恐怖」は「勝手な思い込み」であることがわかった。
会社を辞めても、正社員でなくなっても、安定収入がなくても、何も困ったことは起こっていない。
辞める前に感じていた恐怖の大王は何一つとして天から降ってこない。
なんだ、初めから怖がる必要なんてなかった。
お金がないから辞められない?
一番の恐怖は「お金のために辞められない」だったが、「最大の妄想」だった。
単に「お金に執着」していただけだった。
お金があっても、辞めたくない人は辞めないし、お金がなくても、辞めたい人は辞める。
ただそれだけだ。
※わたしが感じていた「恐怖」は学校で10数年かけて埋め込まれてたのかな~。
日本の学校は、言わば「サラリーマン養成所」。だから、サラリーマンに向いていない子や、そもそもサラリーマンを目指していない子にとっては窮屈な場所でしかない。日本で起業家が少ない理由も、そのあたりと関連しているのではないかと、わりと本気で思っている。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 2月 15