苫米地英人『あなたの収入が必ず増える!!即断即決「脳」のつくり方』(ゴマブックス 2016) を読んだ。
結論はタイトルのとおり「収入を増やしたければ即断即決する習慣をつけろ」だ。
ビジネスマンが「即断即決」できるようになるとどうなるでしょうか。
究極的には「毎日が休日同様になる」と言えます。
自由時間を確保せよ
会社でも役所でもいいけど、組織内で何かを決断する時には、だらだらと「会議」や「調査」や「調整」で時間をとられる。
でも、ほとんどは何も決まらずに「保留」「要検討」「各部署に持ち帰って次の定例会議までに……」となってうやむやとなる。次の定例会議まで、マーケットは待ってくれるかな?
決断するかどうかを決めることに費やした膨大な時間が無駄になる。
もし、「即断即決」できれば「生産性の低い作業」を最短化できて、余った時間は「自由時間」として好きなようにに使える。
休むもよし、遊ぶもよし、さらに稼ぐもよし……好きなことができる。
会議に使っていた時間やメールチェックしている時間などのほとんど収益につながらない時間を、収益を生むための仕事の時間に回せるようになるので、生産性は飛躍的に高まります。
時間給で雇われるな
「無駄な会議」のような生産性の低い仕事から逃れるためには条件がひとつあるという。
それは「時間給で雇われない」ことだ。
8時間かかる仕事を「即断即決」で1時間で終わらせても、午前中に退社することはできない。
1時間で終わらせるのは極端だとしても、業務を効率化して毎日定時で帰れるようにしても、毎日残業組からは「暇な奴」とレッテルを貼られるだけだ。
ほとんどのビジネスマンが「即断即決」をせず、だらだらと長い会議をしているのは、「即断即決してしまうと、別の仕事を振られて、仕事量が多くなってしまう(にもかかわらず、給料は変わらない)」からなのです。
「時間給」で雇われている人たちの多くは「あえて即断即決しない」という判断をして、本能的に身を守っているのかもしれません。
はい、わたしもサラリーマン時代は「即断即決」をせず「定時に帰れても帰らず」に身を守っていました(というより撃たれないように身を隠していた)。
では、「時間給で雇われている人は救いがないのか」といえば、そうではない。
「即断即決」が職場で報われなくても、「即断即決」する意味はあるという。
「即断即決」できるようになると、生産性が飛躍的に高まり収入が上がる体質に変わるので、時間給で雇われる必要がなくなるのだ。
具体策は本書で。