「早期リタイアの準備って旅行の準備に似ている」とふと思った。
だから、「旅行の準備がうまい人は、早期リタイアがうまくいきやすいのではないか」と感じた。
旅行の準備は大きくは次の3つから成り立っている。
- 目的地・日程を決める
- 費用を見積もり、用意する
- リスクを想定して対応策を決める
スケジュール
例えば、ゴールデンウィークに旅行するとする。
日程は4月29日~5月8日(10日)とする。
「10日間旅行する」というのは「10日間擬似的に早期リタイアする」のと同じだと考える。
早期リタイアに置き換えると、何歳で退職して何歳までリタイア生活をするのかの見積りにあたる。
例えば、40歳で退職して90歳まで50年生きると仮定して計画を立てる。
もちろん、90歳まで生きるかどうかなんてわからない。
100歳まで生きるかもしれないし、50代で死ぬかもしれない。
わからないけど無理してでも決める。
費用の見積もりに使うからだ。
費用の見積もりと調達
旅行の場合、10日間で使う金額を見積もって、用意する。
例えば旅費を10万円と見積もったとする。
10万円をすべて現金であらかじめ用意するのか、カードで払うのか、すべて自腹か、マイルやポイントで払うのか、決める。
早期リタイアの場合、退職時に貯金をいくら用意するのかを決める。
退職時に用意したお金だけで生きていくのか、働いたり不労所得で収入を得るのか。
年金にどれだけ依存するのか、しないのかをざっくりと計算する。
リスクの想定
旅行先で急病になったり、災害に遭ったり、犯罪に巻き込まれたりした場合にどうするのか、リスクを想定して対応策を決める。
もし、リスクが実現化したときにどれだけ費用がかかるのかを見積もって、旅費とは別に予備費として用意する。
リスクが想定不要な安全な場所に行くとしても、「旅費+α」のお金を持っておけば安心する。
早期リタイアの場合、生活費とは別に「予備費」としていくらか計上しておいたほうが安心だ。
ただし、あまりにもリスクを過剰に警戒し過ぎて「予備費」を持ちすぎると「無駄に現金を遊ばせる」結果になるから注意が必要だ。
※※
高齢化社会の早期リタイアは期間が長いから、未来を正確に予想するのは無理だ。
でも、ざっくりとでもいいから期間と費用を見積もっておいて、想定外の出費が出たら予備費で対応するという態勢にしておけば、早期リタイアは成功しやすいと思う。