総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、2015(平成27)年の年齢階級別の平均貯金額、平均負債額は次のようになっている。
49歳以下の純貯蓄額(貯蓄-負債)がマイナスになっている。
つまり、金融資産だけを見たら「負債超過」になっている。
自己資本がマイナスなのだから、日本で30代~40代でセミリタイアするのは、まだまだ「無謀」なレベルだ。
住宅ローンが重石
1,000万円近くの負債というのは「住宅ローン」だ。
恐らく、30代~40代が債務残高のピークだと思う。
負債を保有している世帯だけにしぼって見ると、40歳未満の負債は1,796万円、40~49歳の負債は1,653万円だ。
これでは、セミリタイアどころか転職もハイリスクな決断となる。
「今の職場にしがみつく」以外のことができないだろう。
セミリタイアは計画的に
30代~40代に莫大な借金を背負ってしまうと、人生の選択肢が「定年までサラリーマン」の一択になってしまう。
急に会社が嫌になっても安易に退職することができない。
もし、「自分は性格的にサラリーマンに向いていない」と感じたら、「住宅ローンでマイホームの購入」は見合わせて、「早期退職の可能性」を考えてみたほうがいい。
計画的に貯金を増やして「人生の選択肢」を増やしたほうがいい。
まとめ
無計画なセミリタイアは無謀、しかし「定年までサラリーマン」の一択しかない人生も無謀。