『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(草薙龍瞬著,KADOKAWA,2015)
を読んだ。
本書を読めば悩みのほとんどを解決できる。
「悩みの正体」がわかるからだ。
正体を知れば正しく対処できる。
「悩み」の正体は「心の反応」
本書によると、人間の「悩み」の正体は「心の反応」だ。
「心の反応」というのは例えば、
- 他人の言動を見て怒りがわき起こり、SNSやブログで叩く
- 大事な場面で緊張して平常心を失い、能力が発揮できない
- 過去の出来事(またはやらなかったこと、やれなかったこと)を思い出して後悔する
- 自虐的になって「自分はダメ人間」だと決めつける
- SNSで「いいね」がつかなくて落ち込む
などなど。
これらすべて「心の反応」だ。
「心の反応」=「悩み」だとすると、悩みをなくすには「反応」しなければいい。
「反応」は時間のムダ
わたしが本書のKindle版でハイライトした箇所を紹介したい。
人は悩みに直面したときに、つい反応して、「闘おう」としてしまいます。不愉快な相手、ままならない現実に真っ向から向き合って、反応して、なんとか変えてみせよう、打ち勝ってみせようと、もがき、あがきます。
不愉快な相手、ままならない現実に直面したら、
- 我慢する(がんばる)
- 反論・論破する
- 説教する
- ネットで叩く
といった、「反応」をしてしまいがちだ。
しかし真相は「闘って勝てる」ことは、人生にはほとんどありません。あなたが、どんな地位や権力や財産を手に入れても、あなたが今以上に「強く」なっても、「ままならない現実」は、いつもそばにありつづけるでしょう。二五〇〇年前にブッダが語った「人生には苦しみが伴う」という現実は、永久の心理です。この現実は、「闘う」という発想だけでは、けして乗り越えることはできません。
※強調は引用者による。
不愉快な相手、ままならない現実と「闘う」のではなく「反応するな」と本書はいう。
では、「どうやって反応しなければいい?」。
詳細は本書で。
人は、苦しみつづけるより、苦しみから自由になることを、人生の目標にすべきです。
人は生きている限り苦しみからは逃れられることはできないが、苦しみに反応しないことで苦しみから自由になれる。
▼ブッダの教えをさらに知るための本