日本銀行の「資金循環統計」で、個人の投資信託の保有額を誤計上していて、実際よりもかさ上げした数値が計上されていたようだ。
参照投資信託:家計保有額、30兆円以上も誤計上 日銀がミス(2018.7.23 毎日新聞)
記事によると、家計の投資信託の保有高は修正前は109兆円で、修正後は76兆円に減った。
金額で見ると30兆円以上の誤差は「莫大」だが、家計の金融資産の総額は1,800兆円くらいなので、割合ベースだと6%から4%になるだけだから、誤差は2%程度だ。
投資信託業界のコップの中の嵐は放っておいて、このニュースを機会に「”資金循環統計”で個人の金融資産を確認する方法」を知っておきたい。
というのは「資金循環統計」のエクセルファイルから「個人の金融資産」がどこに記載してあるのか、わかりにくいからだ。
日銀サイトから「資金循環統計」をダウンロード
まずは日本銀行のサイトから「資金循環統計」をダウンロードする。
資金循環統計(エクセル):https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjpre.xlsx
ダウンロードができたら、ファイルを開く。
家計のワークシートを開く
ファイルを開くと、ワークシートがたくさんある。
家計の金融資産が記載されているのは「20」というワークシートだ。
ちなみに、2018年3月末の個人の金融資産は1,829兆円で現預金は960兆円(52.4%)だ。
投資信託は73兆円(4.0%)だった。
日本人が大好きな現預金と比べると本当に小さい。
参照「資金循環統計」とは何ですか? 「個人金融資産 1,800兆円」といった表現を耳にすることがありますが、何を見れば確認できますか?(日本銀行 )