日本銀行が保有するETF(指数連動型上場投資信託)の含み益が過去最高の約4.2兆円になっているというニュースがあった。
参照日銀、ETFの含み益54%増の4兆2710億円に拡大 17年9月末 (2017.11.28 日本経済新聞)
日本銀行の2017年9月末の財務諸表によると、ETFの簿価が16兆747億円、時価が20兆3457億円なので、含み益は、
20兆3,457億円 – 16兆747億円 = 4兆2,710億円
というわけだ。
出典第133回事業年度(平成29年度)上半期財務諸表等について : 日本銀行 Bank of Japan
※赤い囲みは引用者による
ETF分配金が収益の柱
日本銀行が保有するETFは含み益が膨らんでいるだけではない。
ETFの分配金は日本銀行の収益の柱になっている。
2017年(平成29年)上期の損益計算書を見ると、経常収益は1兆1,540億円だった。
参照第133回事業年度上半期財務諸表等 (日本銀行)
収益の最大の柱は「国債利息」の5,972億円だった。
第2位が「ETFの分配金」2,560億円だ。
以下、3位が「為替差益」1,288億円、4位は「株の売買益等」1,150億円と続く。
日本銀行も個人のインデックス投資家のように「ETF」で稼いでいた(笑)。
親近感
日本銀行の損益計算書を見ると、ETFの分配金や為替(円安)、株の売買で稼いでいることがわかった。
「分散投資をしている個人投資家の家計」のようで親近感がわいた。
ETFをさらに学ぶための本
ETFの詳細について学ぶには次の本がおすすめ。
金(ゴールド)の投資に興味があるので「金ETF」について学んでみた。
テキストはETF(上場投資信託)投資の入門書『ETF投資入門』(...