わたしは一応「個人事業主」だが「事業用のクレジットカード」は持っていない。
個人用のクレジットカードで事業の経費も支払っている。
理由は3つ。
- 仕訳が簡単
- 銀行口座の管理が簡単
- クレジットカードが1枚ですむ
仕訳が簡単
個人用のクレジットカードで経費を支払ったとする。
例えば、事業で使うボールペン(100円)を個人用のクレジットカードで支払った場合、仕訳はこうなる(ボールペンは消耗品とする)。
(借方)消耗品費 100 (貸方)事業主借 100
事業用のクレジットカードで事業用のボールペンを購入して、後日に事業用の銀行口座から代金が引き落とされたら、仕訳はこうなる。
(借方)消耗品費 100 (貸方)未払金 100
(借方)未払金 100 (貸方)普通預金 100
個人用のクレジットカードで支払った場合に比べ、仕訳が1つ多くなる。
参考文献『最新 知りたいことがパッとわかる勘定科目と仕訳が見つかる本』(北川 真貴(著), ソーテック社, 2010) p. 22 プライベート用のクレジットカードを事業用に利用した
銀行口座の管理が簡単
事業用のクレジットカードと個人用のクレジットカードの2種類を持つと、当然ながらクレジットカードの代金を引き落とす銀行口座も「事業用」「個人用」の2種類必要となる。
個人用のクレジットカードで「事業用」「個人用」の支出に使えば、クレジットカードの引き落し口座も1つですむ。
もちろん、わたしは個人事業主だから「事業用の銀行口座」は持っている。
ただし、「収入専用口座」だ。
「収益の振込」にしか使用していない。
クレジットカードの引き落しは、個人用の銀行口座で行っている。
クレジットカードが1枚ですむ
これが最大のメリットだ。
もし「事業用のクレジットカード」「個人用のクレジットカード」を持つと、買い物に行くときに常に2枚のクレジットカードを財布に入れておく必要がある。
スーパーに買い物に行って、事業で使うボールペンを買ったときには「事業用のクレジットカード」で払い、食材を買ったら「個人用のクレジットカード」で払うことになる。
いちいち使い分けるのが面倒だ。
もし、事業用のボールペンと食材を同じ買い物カゴに入れてレジで精算したら、「事業用」「個人用」どちらのクレジットカードで払えばいいか、迷う。
迷うのは、イヤだ。
※上記は2020年6月16日現在の情報です。