仕事に追われる毎日だと「自由になりたい!」と思うもの。
だから、わたしは40代で早期退職してセミリタイアした。
では、自由になるためには具体的に何をすればいいのか?
答えは、ドイツの文豪ゲーテが「詩」でうたいあげていた。
自由でいたい!
先日『心に火をつける「ゲーテの言葉」』(白鳥 春彦(著), 潮出版社, 2017)を読んだ。
ゲーテが「自由でいるための方法」を詩で語っていた。
自由でいたいのか。
だったら、まずは自分しかできない技術を身につけよ。
次には欲望をなるべく少なくし、感情を引きずらず、さっぱりとした生活をせよ。
あと一つは、偉くなりたいとか、立派な肩書きが欲しいとか考えないようにすること。
ゲーテ「四季」より
箇条書きすると
- 自分しかできない技術を身につける
- 欲望をなるべく少なくする
- 感情を引きずらず、さっぱりとした生活をする
- 偉くなりたいとか、立派な肩書きが欲しいとか考えないようにする
となる。
まとめると、「自由になりたければ、セミリタイアせよ」とゲーテは言っていると感じた。
セミリタイアすると、上記の4つはすべて実現するからだ。
ゲーテ流セミリタイア術
つまり、「自分しかできない技術」を身につけてマイペースで仕事をしながら、物欲をあまり持たず謙虚に生きる……というのがゲーテ流のセミリタイアだとわたしは読んだ。
「自由でいるためにセミリタイアしないといけないの?サラリーマンじゃダメなの?」
という疑問を持たれる方もいるかもしれない。
しかし、世俗にまみれたサラリーマンが「欲望をなるべく少なくする」「感情を引きずらず、さっぱりとした生活をする」「偉くなりたいとか、立派な肩書きが欲しいとか考えないようにする」なんてこと、できないと思う(笑)。
ある程度の貯金があれば、セミリタイアしちゃった方がラクに自由度を上げることができる(わたしの個人的な経験だが)。
参考:詩の原文
参考までに今回紹介したゲーテの詩の原文(ドイツ語)を紹介する。
Willst du, mein Sohn, frei bleiben, so lerne was Rechtes, und halte Dich genügsam, und nie blicke nach oben hinauf!
出典Gedichte (Ausgabe letzter Hand. 1827), Vier Jahreszeiten, Herbst, 66(Zeno.org)
意訳してみると、
わが息子よ、自由でいたいなら、正業に就いて学び、無欲でいよ、上を見てうらやましがるようなことは決してするな!
となる。
※ゲーテの詩をさらに読んで「自由」について学びたいなら『新装版 ゲーテ全集 1 詩集』もおすすめ。