セミリタイアブログで「50歳で5,000万円で早期リタイアしました」みたいに「退職時の貯蓄額」を公表している人がいる。
一方、非公表の人もいる。
わたしも非公表だ。
理由は「プライバシー保護とセキュリティ対策」だ。
「退職したときに貯金はいくらあったんですか?」
と尋ねても具体的な金額を教えてくれないとき、「貯蓄額を当てる」方法がある。
『面白くて眠れなくなる数学パズル』(桜井 進(著), PHP研究所, 2013)という数学本を読んで知った。
貯蓄額を当てる方法
貯蓄額を教えてもらう代わりに、次の数字を教えてもらう。
貯蓄額を100万で割った数字を「3」「5」「 7」で割った余り。
例えば、貯蓄額が5,000万円だとすると、100万で割った数字「50」を、「3」「5」「7」で割った余りだ。
「50 ÷ 3」の余りは「2」
「50 ÷ 5」の余りは「0」
「50 ÷ 7」の余りは「1」
となる。
貯蓄額を100万で割った数字(商)の小数点以下は切り捨てでOKだ。
貯蓄額を計算する
具体的な貯蓄額を教えてもらえなくても、上記の「2」「0」「1」の3つの数字をききだせたら、貯蓄額がわかる。
貯蓄額は次のように計算する。
「(貯蓄額 ÷ 100万)を3で割った余り」 × 70 + 「(貯蓄額 ÷ 100万)を5で割った余り」 × 21 + 「(貯蓄額 ÷ 100万)を7で割った余り」 × 15
= (2 × 70) + (0 × 21) + (1 × 15)
= 140 + 0 + 15
= 155
そして、貯蓄額が判明する
次に、上記の計算結果「155」を「105」で割った余りを求める。
155 ÷ 105 = 1…50
となり、余りは50だ。
余りに100万を掛ける。
50 × 100 万 = 5,000 万円
「あなたの退職時の貯蓄は5,000万円ですね」
「えっ! どうしてわかったの?!」
と驚かれるかも。
計算が面倒な人のために、余りを入力すると貯蓄額を自動計算するスプレッドシートを作った。
LINK貯蓄額を当てる(Googleスプレッドシート)
ご興味があればリンク先からダウンロードしてください。
億単位の貯蓄には使えない
上記の計算法で当てることのできる貯蓄額は1億500万円までだ。
残念ながら「億万長者」には通用しない。
しかし、日本のサラリーマン出身のセミリタイアラーの9割以上は「貯蓄1億円以下」で早期リタイアしただろうから、かなり使える計算法だ。
参考文献・サイト
■コマネチ大学数学科25:和算 (ガスコン研究所)
02. 百五減算(Imujii’s Page)
Newみんなの算数講座67 百五減算(中学受験の算数知恵宝庫)