2/3と3/5をたすと5/8……
ではないのだが、次のツイートを見て「5/8で正解?」 と一瞬迷った。
【教育心理学】
分数の通分を 習い始めた小学生が
2/3+3/5=5/8
と 解答したその理由を 聞くと…
野球の選手が
1試合目 3打数2安打 → 2/3
2試合目 5打数3安打 → 3/5
で2試合の合計が 8打数5安打 → 5/8
だからだと 答えた…あなたは この小学生に どう教える?
— 河原省吾 Shogo Kawahara (@HUiixIAZRyCVXZ1) October 7, 2019
2/3 + 3/5 = 5/8 にならない理由
上記の打数と安打の計算は次のように計算する。
$$\frac{2+3}{3+5}=\frac{5}{8}$$
分子は分子同士、分母は分母同士で足し算する。
上記のツイートの小学生も「2試合の合計が 8打数5安打 → 5/8」と言っている。
つまり、無意識のうちに正しく計算している。
計算式が間違っているだけだ。
「2/3 + 3/5 = 」の意味
2/3と3/5を足す意味は何か?
正しく計算すると、
$$\frac{2}{3}+\frac{3}{5}=\frac{10}{15}+\frac{9}{15}=\frac{19}{15}$$
となる。
ツイートの打数と安打数の計算で言えば、「1日目の打率」と「2日目の打率」を足している。
打率を足す意味は……ない。
2021年度のアメリカン・リーグMVPを受賞した大谷翔平の直近2年の打率(2020年度: .190, 2021年度: .257)を足すと、
0.190 + 0.257 = 0.447
となり、「4割4分7厘」となるが、意味のない数字だ。
参照大谷翔平(エンゼルス)年度別出場成績(週刊ベースボールONLINE)