離婚が株式投資の参考になるとは……。
『探偵の現場』(岡田 真弓(著), 角川新書, 2020)を読んだ。
探偵社の女性社長が書いた「探偵の現場」を知ることができる本だ。
素人でもできる「不倫調査法」も満載。
わたしが一番「面白かった!」と感じたのは「不倫調査から離婚に至る実例」だ。
いくつか実例が紹介されていた中で「元国際線客室乗務員(CA)」の例が最高傑作だった。
定額の調査費
著者の探偵社に「夫の不倫調査」を依頼したのは30代の元国際線CAの女性だった。
夫が不倫しているのではと疑惑を抱き、調査を依頼した。
ふつうの依頼と比べて変わっているのは「探偵社に払う金額を初めから決めていた」ことだ。
不倫の証拠がつかめなくても調査費を使い切ったらそこで調査をやめていいという。
探偵は夫を尾行したが、不倫の決定的な証拠はつかめなかった。
最高の投資
夫を尾行したことで、不倫相手と思われる女性の自宅は特定できたが、決定的な証拠写真を撮影することはできなかった。
依頼主である妻はここで調査を打ち切ってもいいと言ってきた。
不倫の決定的な証拠がないにもかかわらず、妻はかなり有利な条件で離婚を勝ち取ることができた。
慰謝料と財産分与の額を思い切りつり上げ、「5,000万円」という満足すぎる金額を獲得できた。
しかも、探偵社に支払った額は彼女が当初決めた金額だけだ。
コストを最小限に抑え、リターンを最大化できた。
まさに、投資家の鑑!
どのようにして彼女は奇跡と言えるような見事な離婚ができたのか。
詳細は本書を読んでください。