周囲に「会社を辞める!」と何度も公言しているのになかなか辞めない状態を「辞める辞める詐欺」と言う。
「会社を辞める!」と宣言してなかなかやめない場合、宣言した人が「辞める辞める詐欺師」か「正直者」か、「ベイズ統計学」を使って数学的に判断する方法を考えてみる。
結論から言えば「辞めると宣言しているのに辞めない」ことが何度も続くと、「辞める辞める詐欺」である可能性が高い(当然と言えば当然だが)。
「辞める辞める詐欺師」が退職する確率
とりあえず、辞め辞める詐欺師が辞めない確率を90%(0.9)、宣言通り退職する確率を10%(0.1)とする。
「会社を辞める!」と宣言して退職を有言実行する人を「正直者」と定義する。
正直者が宣言どおり退職する確率を90%(0.9)、退職しない確率を10%(0.1)とする。
(いくら「正直者」と言っても、諸事情で宣言どおり退職できないケースが10%あるものとする)
図示すると次のとおり。
辞め辞める詐欺師である確率
退職宣言をしていない状態では「辞める辞める詐欺師」かどうかはまだ不明なので、「辞める辞める詐欺師である確率」と「正直者である確率」はそれぞれ50%(0.5)とする。
その後、「会社を辞める!」と宣言しながら実際には辞めなかったとする。
この人が「辞め辞める詐欺師」である確率は90%だ。
確率の計算
どうやって90%という数字を出したか?
上記の表より、
辞めると言っておきながら詐欺師が辞めない確率 = 0.5 × 0.9 = 0.45
辞めると言っておきながら正直者が辞めない確率 = 0.5 × 0.1 = 0.05
となる。
よって、辞めると言っておきながら辞めない人が「辞める辞める詐欺師」である確率は、
0.45/(0.45 + 0.05) = 0.45/0.50 = 90%
だ。
まとめ
「会社を辞める!」と宣言して辞めないと、辞める辞める詐欺師である確率は50%から90%に跳ね上がる。
つまり、ウソを繰り返すと周囲からウソつきとみなされる確率が100%に近づいていく。
ウソつきと見なされると信用がなくなり、会社にいづらくなる。
気をつけよう。
<参考動画>