AIが作った数学の問題を解いてみた。
AIに「合同式を使って解く数学の問題を作って」と投げかけたら、AIは次のような問題を作った。
「7の100乗を11で割った余りは何でしょうか?」
次のように合同式を使って解いてみた。
答案
11を法として、
7 ≡ 7
72 ≡ 72 = 49 ≡ 5
73 ≡ 72 × 7 = 5 × 7 = 35 ≡ 2
74 ≡ 7 × 2 ≡ 14 ≡ 3
75 ≡ 7 × 3 ≡ 21 ≡ -1
よって、
7100 ≡ (75)20 ≡ (-1)20 ≡ 1 (mod 11)
だから、
7の100乗を11で割った余りは「1」。
AIの答案(誤り)
AIの答案は次のとおりだったが、誤っていた。
7の2乗≡5(mod 11)
7の4乗≡5の2乗≡3(mod 11)
7の8乗≡3の2乗≡9(mod 11)
7の16乗≡9の2乗≡4(mod 11)
7の32乗≡4の2乗≡5(mod 11)
7の64乗≡5の2乗≡3(mod 11)7の100乗=7の64乗×7の32乗×7の4乗
≡3×5×3(mod 11)
≡45(mod 11)
≡3(mod 11)
最後の「45 ≡ 3 (mod 11)」は誤りで、
45 ≡ 1 (mod 11)
が正しい(45を11で割った余りは1だ)。
よって、AIが作った「7の100乗を11で割った余りは何でしょうか?」の答えは「1」だ。
まとめ
AIの回答を「うのみ」にするのは怖い。
内容をよく確認して正しいかどうか検証しなければならない。