「逃げ切り計算機」のように使えるシミュレーターを見つけた。
野村アセットマネジメントのサイトにある「取り崩しシミュレーション」だ。
参照取り崩しシミュレーション(野村アセットマネジメント)
セミリタイアして貯蓄を取り崩していったとして、何歳まで持つかをシミュレートしてくれる。
使用例
例えば、50歳で貯蓄5,000万円でセミリタイア生活を開始したとする。
50歳から65歳までは月20万円取り崩すとする。
65歳から年金を受け取るので、取り崩し額は月5万円になるとする。
運用利回りは年1~3%と想定する。
この場合、「取り崩しシミュレーション」に次のように入力して「計算する」ボタンを押すと、次のような結果が出る。
出典取り崩しシミュレーション(野村アセットマネジメント, 閲覧日時: 2023.7.8 10:00)
結果の解説
計算結果の「運用しない場合の終了年齢」とは、運用利回りが0%で、貯蓄の5,000万円を単に取り崩していくだけの場合の結果だ。
運用益や配当・利息がない場合、88歳4ヶ月で貯蓄がゼロになる。
「パターン1で運用した場合の終了年齢」とは、パターン1の欄に入力した「運用利回り=年1%」で運用した場合、103歳7ヶ月まで貯蓄が持つ。
「パターン2で運用した場合の終了年齢」は「120+」となっている。これはパターン2の欄に入力した「運用利回り=年3%」で運用できたら、120歳以上まで生きても貯蓄があることを表す。
ちなみに、年3%で運用すると、120歳時点でも8,240万円ほどの貯蓄がある。
必要なセミリタイア資金をざっくりと見積もるツールとして「逃げ切り計算機」と同様に使える。
ただし、このシミュレーターはインフレ率は考慮していない。
なので、インフレを考える場合は貯蓄額や運用利回りを「厳し目(= 資産や利回りは想定値より小さい値を入力、取り崩し額は想定より大きい値を入力)」にしてシミュレーションをする必要がある。