本当にお金持ちになりたい人だけ、手にとってください。
という帯に惹かれて買った本が、『金持ちになる男、貧乏になる男』(スティーブ・シーボルド(著), サンマーク出版, 2012)だ。。
表紙には、
貧乏になる男は
「汗水たらして働けばお金は稼げる」と考える。
そして、中年になったときに、
それまでの約20年間の労働に見合うお金がほとんど残っていないことに愕然とする。
と書いてあった。
お金持ちはお金だけを持っているのではない
この本を読んで、お金持ちというのはお金だけを持っているのではなく「お金持ちになる考え方を持っているのだな」と感じた。
本書にはお金持ちの考え方と貧乏人の考え方を100個対比して提示されている。
例えば、
貧乏になる男は「労働」でお金が得られると考え、
金持ちになる男は「思考」で大金が稼げると考える貧乏になる男は「お金がなくなること」をたえず心配し、
金持ちになる男は「もっとお金を稼ぐ方法」をつねに考える貧乏になる男は「お金」を得るために働き、
金持ちになる男は「充実感」を得るために働く貧乏になる男は「お金があれば幸せになれる」と考え、
金持ちになる男は「お金と幸せはほぼ無関係だ」と考える
考え方の格差が資産格差となる
サブタイトルの言葉に「考え」という言葉が多くあるように、お金持ちと貧乏人を分けるのは「考え方」の違いである。
訳本のタイトルは「金持ちになる男、貧乏人になる男」だが原書は”How Rich People Think”(金持ちはどのように考えるか)。
なぜ和訳で「男」限定になったのかは不明だが、いくら預金があるかより、いかにThinkするかが重要なのだ。
早期リタイアしても何もしないわけではない、収入に関係なく「やりたいこと」をやっていければそれが「仕事」なのだと思う。
サラリーマン時代にしみついた「従業員マインド」をいかに洗い落としていけるか、早期リタイア生活をおくる上でも非常に参考となる本だった。
名言・謎言
考えるというのは一番困難な仕事だ。だからほとんどの人はやろうとしないのだ。 (ヘンリー・フォード)