40歳までに3000万円貯蓄した人々。大半は投資の運用益で (2015.3.17 日刊SPA)
という記事を読んで、自分が3,000万円を貯蓄した時を思い出してみた。
記事で紹介されているアンケート結果によると、「資産3,000万円を貯めた手段」は次のとおりだった。
1.個別株 26%
2.副業 24%
3.FXなどのレバレッジの利く商品 14%
4.本業だけの収入を貯金 14%
5.不動産投資 13%
6.投資信託 6%
7.遺産相続 3%
3,000万円作ったわたしの方法
就職して10年ほどたったある年、3,000万円を突破していた。主な手段は「本業だけの収入を貯金」だった。
つまり、サラリーマンとして働いて得た「給与」だ。
貯金以外に「個別株」「投資信託」も保有していたが、まだ株式投資を始めたばかりだったので、金融資産に占める割合は少なかった。
家計簿を調べてみると、全資産に占める「個別株」「投資信託」の割合は2割ほどだった。
当時はデフレで株価が低迷し、「株式投資で資産を築く」ことなんてできるとは思っていなかった。
以前に紹介した本、木村剛『投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう』(講談社 2001) を読んで、「長期投資して、老後に株価が上がればいいかな」くらいの気持ちでいた。
ちなみに、当時は定年前に退職してのんびり暮らす「セミリタイア」はまったく考えてなかった。
かといって何が何でも定年まで会社にしがみついてやる、という執念もなく、目の前の仕事を切り抜けるのが精一杯の毎日だった。
貯蓄が3,000万円程度では長寿社会を「逃げ切る」自信がなかった。
頭が仕事のことでいっぱいの時は「セミリタイアしよう」なんて思い浮かばない。
セミリアイアを考える時って、心に隙間ができた時なんだなと思う。
株高の今は調子に乗らない
もうすぐ日経平均株価が2万円に届こうとしている(2015.3.20終値 19,560.22円)。
調子に乗って追加投資をして痛い目にあうより、しっかりと元本を確保して安心したい。
金が入って嬉しいときに、使わないで我慢をすると、貧しいときに、その金が活きる。
森博嗣『素直に生きる100の講義』(大和書房 2014) p.104 第38講「調子が良いときにセーブし、悪い時こそゴーサインを出す」