真の資産は金融資産ではなく金融知識

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今日(2015年4月13日)は月曜日、朝から雨で外出はおっくう。

よって橘玲『臆病者のための株入門』(文春新書, 2006) を読み返した。

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株式投資を再勉強

本書が出版されたのは2006年だ。この年はそこそこ好景気で株価が上がったと思ったら、「ライブドア事件」で堀江貴文氏(ホリエモン)が逮捕されて一転して日経平均株価が大暴落したりして、個人投資家にとっては激動の年だった。

株の取引方法には、毎日売買して利ざやを稼ぐ「デイトレード」、将来上がりそうな銘柄を選んで買う「個別株投資」、インデックスファンドやETFを買う「インデックス投資」など、色々ある。

本書ではデイトレードに批判的で、「経済学的に最も正しい」投資法はインデックス投資だとする。

デイレードは毎日9時から15時までずっとPCや携帯(今ならスマホ)で株価を追いかける必要がある。仮に1,000万円の元本を1年で1,200万円(利益率20%)に増やせたとしても年収は200万円だ。

平日はほぼ毎日6時間近く拘束されて年収200万円なんて、バカバカしいんじゃいの?バイトしたほうがマシなんじゃないの?というわけだ。

一方、インデックス投資は世界経済全体に投資することができる。資本主義というのはリターンが右肩上がりでプラスになることを前提とするシステムだから、資本主義である限り世界経済に投資するインデックスファンドを長期間持っておけば、儲かる可能性が高い。

ただし、世界経済が右肩上がりにならなかったら、損する。

投資は偶然性に左右されるゲームであり、確実に儲かる方法などどこにも存在しない。

だが、確実に損をする方法ならいくらでもある。

金融リテラシーは投資家が実を守るための唯一にして最大の武器なのである。

p.192

金融知識が最大の財産

現在保有している金融資産というのはあくまで「結果」にすぎない。本当の資産というのは金融リテラシー、つまり「金融知識」なのだ。

「金融知識を身につける」というのは、「儲ける方法を知ること」ではなく「確実に損する方法」を知って、損を避け金融資産を守ることだ。

※「確実に損する」一例として「バカ高い手数料」を長期間取られ続けるというのがある。

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