株主優待と配当金目当ての個人投資家には歯がゆいイオン(8267)の投資判断

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株式投資で「歯がゆい」のは、例えば次のような事態だ。

  • 買った銘柄の株価が下がる
  • 買おうと思っていたけど買えてない銘柄の株価が上がる


先日、『やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法』(前川 修満(著), 文藝春秋, 2018)を読んだ。

ちなみに本書はKindleセール「『50%ポイント還元』 文春祭り(2018.5.7まで)」の対象となっている。

世間を騒がせた(?)有名企業の決算書を読み解いて「優良企業とは何か?」を考える本だ。

目次を紹介する。

第一章 企業はいかに儲けるか ―ルノアールとドトールの違い

第二章 利幅の厚い商売 ―ヤマトがアマゾンから一部撤退したワケ

第三章 資本の回転速度 ―イオン、小売りの雄の異変

第四章 投資家や株主が重視する指標 ―三越伊勢丹とスタートトゥデイの比較

第五章 ROEを高める ―花王とホンダは自社株買いを選んだ

第六章 内部留保の使い道 ―日本郵政の大損失

第七章 M&A戦略の明暗 ―ソフトバンク、空前の投資活動

わたしはコーヒー好きだから第一章の銀座ルノアールとドトールコーヒーの「カフェの稼ぎ方比較」が面白かったが、それ以上に興味深かったのが第三章のイオン(8267)だ。

というのは、イオンの投資行動が個人投資家にとってなんとも「歯がゆかった」から。

参照イオン | 株主・投資家の皆さまへ | IR資料室

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イオンは投資がヘタ?

本書ではイオンの決算書で見た「異変」に注目している。

イオンの損益計算書にある経常利益がさほど減少していないのに、最終利益ともいうべき「親会社株主に帰属する当期純利益」というのが二〇一六年二月期から激減していることです。

つまり、経常利益(本業と本業以外の儲けの合計)はそれなりにあるにもかかわらず、イオン(8267)の株主が得ることができる「利益」が2016年2月期から激減しているというのだ。

株主優待や配当金目当てでイオンの株を持っている人は聞き捨てならないのでは?

参照個人投資家の皆さまへ:イオンの株主になるとこんなにお得(イオン)

株主は利益の一部しかもらえない

イオングループの経常利益はそれなりにあるのだが、イオンの株主に帰属する利益が減っている。

これでは、イオングループの利益の一部しかイオンの株主に還元されない

なぜ、こんなことになるのか。

それは、イオンが投資がヘタだからだ。

詳細は本書を読んでほしい。

ちょっと説明すると、株式投資に例えれば「儲かっている銘柄はあまり買わず、儲かっていない銘柄は全力買い」といえるような投資をしているのだ。

読んでいて歯がゆかった。

関連記事会計士が語る「本当に良い企業を見抜く2つのポイント」とは? (2018.2.14 文春オンライン)

※最新の決算であるイオンの2018年2月期決算短信によると、イオンの当期純利益92,859百万円(約928億円)のうち、親会社株主に帰属する利益は24,522百万円(約245億円)で、残りの68,366百万円(約683億円)は非支配株主に帰属する利益(つまり社外に流出する利益)だ。イオンの株主が享受できる利益はすべての利益の約26%だ。

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