平均寿命(80歳)まで年金にもリスク資産にも依存せずに生き延びれるのか、シミュレーションしてみた。
つまり、ポートフォリオの「現預金」「国内債券」のみで80歳まで生き延びることができるか、試算してみた。
もちろん、ブログから発生する収入のような「小遣い稼ぎ」もあてにしない。
最近、中国株のバブル崩壊、ギリシャ債務問題で株価が乱高下している。
株式投資の成否がどうなろうと(ついでに年金制度がどうなろうと)、現在のセミリタイア生活が継続できるのか、試算してみた。
試算の結果、次の条件ならば、生き延びれることがわかった。ただし「机上の計算上は」ということなので災害、戦乱、病気、ケガのような要因は考慮していない。
条件
- 生活レベルを上げないこと
- 預貯金の利息は0.3%以上あること
- 日本国の財政破綻がないこと
ちょっと甘い条件かな。
次に、上記の条件について詳しく説明する。
生活レベルを上げない
現在の支出が平均寿命まで続くと想定した。もし、インフレが予想される場合は「利息=インフレ率+0.3%」となると想定した。
将来のキャッシュフローをシミュレーションするときにインフレ率を考えるのが一番厄介だ。
支出はやりくりで何とかなるが、インフレは個人の力ではどうしようもない。
利息は0.3%以上
0.3%以上の利息があれば、現在の生活レベルが維持できると試算した。
0.3%を下回れば、ちょっと節約が必要になる。
もし5%あれば、「豊かな老後」となる。
5%はちょっと無理かな。
財政破綻がないこと
「現預金」「国内債券」をあてにしているため、円資産が破綻しないことが大前提だ。
百万が一、「1ドル=1万円」のような円の暴落が起こったら……そのときはポートフォリオの「外国株」の出番だ。
米ドルで保有している「外国株」が円換算で大暴騰するはずだから。
シミュレーションツール
今回のシミュレーションに使用したツールは「45歳で早期退職して遊びながら月20万円でのんびり生活する」で紹介したExcelシートだ。
Excelシートのダウンロードは次のページで。
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金融資産管理ツール
長い人生で必要なお金を管理するためのツールとして「無料の家計簿マネーフォワード」を使っている。ふだんよく使う金融資産の口座を登録しておけば、金融資産の時価総額をほぼリアルタイムで把握することができる。
まとめ
適当に分散投資しておけば、過剰な将来不安は不要だ。
今を楽しもう。
人の一生はおびえて
慄 えて縮むほど大事なものではない。いわんや人生の財宝をや。ショーペンハウアー『幸福について―人生論』(新潮文庫 1958) p.256