銀行預金は安全、株式投資はハイリスク。
という常識が通用しなくなるかもしれない。
銀行に100万円預けるのは、その銀行の株を100万円分買うのと同じ?
銀行が「大き過ぎてつぶせない」状態を終焉させる新規制、G20承認へ (2015.11.16 ブルームバーグ)
という記事を読んで感じた。
G20が2008年の信用危機後に設立した金融安定理事会(FSB)は先週、公的資金を投入せずに世界の巨大銀行の経営破綻を可能にする計画を前進させた。銀行破綻時に債権者に損失負担を迫る同計画は19年から2段階で実施される。
預金者の自己責任
怖いなと感じたのは、
銀行破綻時に債権者に損失負担を迫る
ということ。
「銀行の債権者」というのは、「預金者」のことなんじゃあないですか?
銀行にお金を預けるというのは、銀行にお金を貸す、つまり銀行の債権者となること。
「銀行が破綻しても国は救済しない、預金者の自己責任」というルールがG20で着々と進行中ということなのか。
納税者=預金者
なぜ銀行が破綻しても国は救済せずに、預金者の自己責任にするのかといえば、納税者の負担を回避するため。
「何で大手の銀行を税金で救わなければならないんだ!」
という納税者様の声に応えるためのようだ。
ただ、日本では個人金融資産の大半は銀行預金だ。
「納税者=預金者」
といえるから、大手の銀行が破綻しそうになったときに国が救済しなければ税金の投入は回避できる。
しかし、最終的に納税者の金融資産が大きく損なわれる。