日本に住む富裕層の海外保有財産、3兆1600億円超に (2016.11.1 TBS)
という記事によると、日本在住の富裕層(?)の海外に保有する預貯金や有価証券などの2015年末の資産が3兆1600億円だった。
国税庁によりますと、2015年分の調書を提出した富裕層は前の年よりおよそ700人多い8893人で、財産の合計はおよそ500億円増えて3兆1643億円に上りました。
上記記事
海外に持つ資産が5000万円以上になると、国税庁に「国外財産調書」を提出する義務がある。
所得税の確定申告をする必要がある方は、その納税地を所轄する税務署長に、所得税の確定申告をする必要がない方は、住所地(国内に住所がない場合は居所地)を所轄する税務署長に提出することとされています(国税庁HPより)。
海外資産5000万円で富裕層認定?
「国外財産調書」の提出義務は「海外に持つ資産が5,000万円以上」だ。
基準がちょっと厳しいんじゃないかと思う。
ふつうのサラリーマンでも株やFXで儲かれば、5,000万円くらいの金融資産を作れてしまう。
リスク資産に投資しなくても、例えば夫婦共働きで2人とも大企業正社員や公務員なら、質素な生活を送りながら定年まで働けば預貯金だけで5,000万円を軽く超えるんじゃないだろうか。
富裕層でなくても、サラリーマンとして働いて節約して貯め込んだお金を「分散投資」で海外資産として持つことは普通にできる。
「国外財産調書」の提出は、一握りの大金持ちだけの話ではないと思う。
外国株は「国外財産」か
わたしも少しだが、外国株(米国株)と外国株投資信託を持っている。
国内の証券会社で購入した外国株は「国外財産」なのか?
という疑問がわいた。
国税庁HPのFAQによると、国内金融機関の口座で管理している外国株は「国外財産調書」の対象外だ。
国内の金融機関は日本の国税庁の管轄内だから、納税者の保有資産をすぐに把握できるから対象外なのかも。