アメリカで売っているインスタントラーメンは日本人の口には合わない?
日清食品ホールディングス(2897)の配当金の通知についてきた2017年度の「中間決算報告書」に、定時株主総会(第69回)の質疑応答が紹介されていた。
株主から次のような質問があったようだ。
Q 米国旅行の際に、米国日清の製品を買って食べてみましたが、スープが薄く、おいしくなかった。味に力を入れればもっと売り上げが伸びるのでは?
「米国日清の製品」とは、おそらくインスタントラーメンだと思われる。
なぜ、「おいしくない」と感じたのだろうか?
回答は次のようなものだった。
おいしくない理由
A 日本人と比較して、米国人は熱い食べ物が苦手で、お湯を入れてしばらく経ってから温度が下がった状態で食べるのを好みます。(以下略)
へー、そうなんだ。
米国版の場合、お湯を入れて3分経過してアツアツの状態ですぐに食べるのではなく、温度が下がってくるのを待った方がいいと言うことなのか。
アメリカ人は「伸びたラーメン」の方が好きなのか。
当初は米国でも日本と同じ製品を販売していたが、現在では薄味で塩分が少ない米国人好みの味に変えているとのこと。
カップヌードルと浅間山荘事件
ちなみに、日本人が「カップヌードル」を知ったきっかけは「浅間山荘事件」だ。
日清のカップヌードルがヒットした原因は「浅間山荘事件」だとは知らなかった。
日清食品ホールディングス(2897)の株主優待品としてもら...
雪景色の中で、警視庁の機動隊員がカップヌードルを食べている光景がテレビに映し出され、人気に火がついた。
だから、日本人は「カップヌードル=熱い状態で食べるのがうまい」と認識しているのかもしれない。