先日、テレビのグルメ番組を見ていたら「おばんざい」というメニューを紹介していた。
バイキングのように、たくさんの皿の上に様々な惣菜が盛り付けられていた。
ところで「おばんざい」って何?
と思って調べたら「京都の惣菜」だった。
おばんざい(お番菜、お晩菜、お万菜)とは、昔より京都の一般家庭で作られてきた惣菜の意味で使われる言葉である。
50年近く関西人だけど「おばんざい」なんて言葉、今まで聞いたことがなかったし言ったこともない。
地元でも「おばんざい」と言わない
さらに調べて、こんなツイートをした。
“日常生活で言ったことはない。『今晩のおかずは?』というのが普通だ” もっと関西 京都人、今は「おばんざい」と呼ばず!(とことんサーチ):日本経済新聞 https://t.co/6T6GuVNDnD
— Kotaro (@Kotaroux) 2018年5月2日
「もっと関西 京都人、今は「おばんざい」と呼ばず!(とことんサーチ)」(2017.5.27 日本経済新聞)
によると、地元である京都人も「おばんざい」とは言わないようだ。
京都で生まれ育った店主の梶原寿夫さん(60)は「日常生活で言ったことはない。『今晩のおかずは?』というのが普通だ」と迷わず話した。親や友人が使うのも聞いたことがなく「テレビなどでいつの間にかよく聞くようになった」と語る。
上記記事
わたしも「おかず」と言う。
低コストな京都の家庭料理
「おばんざい」の「ばん」を漢字で書くと「番」だ。
関西人にとって「番」は「番茶」の「番」で「常用、安い」というイメージがある。
つまり「おばんざい」とは「番茶」のように「日々の生活で食べる低コストなおかず」となる。
観光客相手に京都の家庭料理を「おばんざい」という名前で売っているうちに普及して、地元の関西人の耳にも達するようになった。