サラリーマンでいるよりセミリタイアした方が食っていける?
いや、逆でしょ。
早期退職するより、最低でも定年まで働いた方が食っていける確率が高いというのが常識だ。
40代で早期退職したわたしも、ずっとサラリーマンでいた方が金銭的なリスクは低いと思っていた(笑)。
なぜ、収入が安定したサラリーマンよりもセミリタイアの方が「将来も食べていける」のか。
理由は、すでに哲学者が答えを出していた。
アリストテレスがすでに答えを出していた
先日『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』(小林 昌平(著), 文響社, 2018)という本を読んだ。
現代人の「仕事、健康、家庭、お金」などについての悩みは、すでに哲学者たちが「答え」を出しているのだ。
特に、セミリタイア希望のサラリーマンが悩んでいるであろう、「会社を辞めても食っていけるのか?」という悩みについては、すでに大昔にアリストテレスが答えていた。
アリストテレス先生の回答は本書を読んでほしいが、わたしなりに彼の回答を解釈すると、
「会社を辞めるから食っていけるようになる」
のだ。
将来の心配より今を大事にする
なぜ、会社を辞めてセミリタイアした方がサラリーマンでいるよりも食えるといえるのか?
理由は簡単。
やりたいことを今やっているからだ。
老後資金のためにやりたくない仕事をイヤイヤ40年以上も続けるより、さっさと早期退職してやりたいことをやる、そのほうが結果的にお金になる。
アリストテレスによると、「将来の目的を最優先にする行為」よりも「今この瞬間に集中する行為」の方が「結果が出やすい」という。
結果はどうあれ、無欲にプロセスの作業を楽しむ。手抜きをせずに、一生懸命楽しみきるという人にこそ、高い――時には最高の――パフォーマンスが生まれ、自然と結果がついてくるのです。いい結果とはプロセスを楽しんだおつりのようなものです。
「結果が出る」つまり「食える」というわけだ。