老後資金2,000万円なんか作らなくても「老後破産」は回避できる

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脱・老後破産マニュアル―――40代50代から準備する合理的なマネープラン』(長崎寛人(著), キニナルブックス, 2016)を読んだ。

億万長者で読書家のさいもんさん(@hitori_haitou)がtwitterで「良書」とすすめていたので。

最近の「老後資金2,000万円騒動」で漠然と「老後破産」に不安を感じている人は、読めば安心できる良書だ。

本書の著者はファイナンシャルプランナー(FP)だが、老後破産の回避のために莫大な貯金をためこむ必要はないという。

「老後破産」を回避するための目安が貯蓄額の数値ではないことを理解していただくことはきわめて重要なのです。

金融庁の報告書に関する報道で「老後資金が2,000万円必要」と思い込む考え方は「貯金がたくさんあれば老後は安泰(逆に、貯金が少なければ老後は真っ暗)」という危険な考え方につながるので有害だ。

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すべてがアバウトな目標貯蓄額

本書の内容は「帯」に集約されている。

よく言われる「老後資金3000万円」はデタラメな試算です!

貯蓄より、まずすべきは医療・介護のリスク対策

出典本書の「帯」

なぜ「老後資金3,000万円(金融庁の報告書は「2,000万円」)」は「デタラメな試算」だと言っているのか。

マネー系のWebサイトでファイナンシャルプランナー(FP)が提案している「老後の目標貯蓄額」の根拠は「すべてがアバウト」だからだ

FPが初対面の他人の人生を何十年先まで予測するのは不可能なので仕方ない面もあるが……。

老後の生活費の見積もりは「現状維持」が死ぬまで続くことが前提で、「不測の事態」を考えていない。

目標額の貯蓄を持っていても死ぬ前に枯渇する可能性は消えないから安心できない。

貯蓄以外にできることをやる

老後に起こる「不測の事態」をすべて自前の貯蓄でカバーするのは無理があるし、何千万円、何億円持っていても貯蓄がゼロになる不安は消えない。

金融庁の報告書のような「2,000万円」を作るにしても、何十年も貯金と投資を続ける必要がある。

貯金や投資が好きな人はやればいいと思うけど、「投資は怖い」「何をすればいいかわからない」「投資に興味がない」という人の方が圧倒的に多いだろう。

なので、そういう人は「貯蓄以外の方法」で老後破産のリスクを回避したほうが安全だ(もちろん、ある程度の貯金があった方がより安心だ)。

本書を読めば「莫大な貯蓄をためこまなくても老後破産の回避策はいくらでもある」ことがわかる。

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