デビットカードが不正利用されて銀行口座からお金が引き落とされた場合、補償はあるのか?
先日、「クレジットカードカードが作れないならデビットカードを作ればいい」という内容の記事を書いた。
この記事について、SNSで「デビットカードは不正利用のリスクがあるのでは?」というご意見をいただいた。
クレジットカードなら不正利用されたら補償されるが、デビットカードも補償されるのか?
調べてみた。
デビットカードの不正利用補償
結論は「デビットカードが不正利用されたら補償される」ことがわかった。
わたしがメインのデビットカードとして使っている「楽天銀行デビットカード」について調べてみた。
参照楽天銀行デビットカード盗難補償規定(楽天銀行)
デビットカードの盗難・紛失などにより不正利用された場合、損害の全部または一部を楽天銀行が補償するとのこと。
ただし、補償の時期・金額は次のとおり。
補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われ、1口座当たり年間100万円を限度とします。
出典楽天銀行デビットカード盗難補償規定 第2条(楽天銀行)
デビットカードの不正利用については、補償額は1口座当たり年間100万円までだ。
セキュリティ対策
楽天銀行デビットカードの利用限度額の上限は、1日当たり100万円だ。
楽天銀行では、セキュリティ対策の一環として、デビットカードの1日あたりの利用限度額を100万円に設定しています。利用限度額は、お客さまの任意の金額(1,000円単位)で変更ができます。
万が一、デビットカードが不正利用されても1日に使えるのは100万円までなので、全額が補償される可能性はある。
ただし、次の(ア)~(シ)ような、補償の対象外となるケースがある。
(ア)お客さままたはお客さまの法定代理人の故意もしくは過失または法令違反に起因する損害
(イ)お客さまの家族、同居人、留守人、使用人その他お客さまの委託を受けて身の回りの世話をする者等、お客さまの関係者が自ら行い、もしくは加担したことによる損害
(ウ)デビットカードがお客さまに到達する前に生じた盗難または紛失による損害
(エ)デビットカードにお客さま自らの署名が行なわれていない状態で行われた使用による損害(インターネット加盟店でのご利用の場合も適用されます)
(オ)他人に譲渡・貸与または担保差入されたデビットカードの使用による損害
(カ)デビット用暗証番号を用いたデビットカードの使用による損害
(キ)オンライン利用認証サービスを用いたデビットカードの使用による損害
(ク)セキュリティコードを用いた認証がされたデビットカードの使用による損害
(ケ)デビットカード取引規定、預金口座取引一般規定など、当行が定める規定に違反したことにより生じた損害
(コ)デビットカードを利用可能な現金自動支払機が正常な機能を発揮しない状態で行われた使用による損害
(サ)デビットカード加盟店に設置されている端末が正常な機能を発揮しない状態で行われた使用による損害
(シ)戦争、暴動、地震・噴火またはこれらによる津波、核燃料物質の放射線による事故など、著しい社会秩序の混乱の際に行われた盗難または紛失により生じた損害出典楽天銀行デビットカード盗難補償規定 第3条(楽天銀行)
デビットカード利用上の注意点
日常の買い物でデビットカードを使うなら、次の点に注意すれば、不正利用されても補償でカバーされると考えている。
- デビットカードの利用限度額を「日常の買い物の範囲以下」とする
- 引落口座の残高は100万円未満をキープする
- 1日1回は引落口座の明細・残高を照会して身に覚えのない出金がないかチェックする
- 怪しい通販サイト・実店舗では使わない
クレジットカード同様、盗難・紛失・不正利用には十分に注意したい。
※上記は2020年8月1日現在の情報です。