退職直後にシミュレーションした「セミリタイア生活の貯蓄取り崩し計画」と、実際に9年間のセミリタイア生活を実践した「実績」との差をグラフにしてみた。
シミュレーションでは退職後の「年収」「運用利回り」ともかなり厳しめに設定していた。
当時(2012年前半)はまだ不景気で株価が低迷していたから、株式投資で稼げる期待はゼロ。
サラリーマン生活で精神的にかなり疲れていたから「退職後はバイトで稼ごう」という気力はゼロ。
なので、シミュレーションでは「毎年貯蓄が減っていく」という結果が出た。
しかし、蓋を開けてみたら……。
計画と実績の差異
セミリタイア生活の資産運用計画(2012~2020年度)と実績の差は次のようになった。
グラフでは退職した2011年の年末の純金融資産を100としている。
青のグラフが実績で、赤のグラフが悲観的なシミュレーション結果だ。
シミュレーションでは収入がほとんどない前提だった。
が、2012年後半からアベノミクスで想定外の株高となった。
ブログ・電子書籍
株高による含み益の増加に加えて、「ブログ」や「電子書籍(Kindle)」の収益も発生した。
これらも退職直後には想定していなかった収入源だ。
2020年度末には実績と計画の差は約1.8倍となった。
今後、株が大暴落して資産が半減しても「ほぼ計画どおりの数値」となる。
なので、現時点(2021年4月)で資産運用の面では精神的にかなりラクだ。
セミリタイアすると思っていたほどお金がいらない
実績と計画との差が開いた一番の要因は「支出を過大に見積もっていたから」だと思う。
つまり、想定していたほどお金を使っていない。
無理して節約しているわけではないのに、そんなに使わない。
なので、シミュレーション結果に比べて「支出が想定より少なかった」「想定外の収入があった」の合わせ技で資産が増えていった。