大相撲の優勝争いが接戦になると、当ブログの巴戦の記事にアクセスが集まる。
『数学的思考法―説明力を鍛えるヒント』(芳沢光雄著 講談社現代新書 2005)を読んだ。
この本のおかげで2日間ほど悩んだ。
本...
巴戦とは「3人のうち、先に2勝した者が優勝する」というシステムだ。
相撲で3人の力士(A、B、C)が巴戦を戦うとする。
例えば、AとBが対戦して勝者がCと対戦すると、Cだけが不利となる。
巴戦は不公平なシステム
AとBの優勝確率はそれぞれ5/14(35.7%)、Cの優勝確率は4/14(28.5%)となる。
初戦を戦わないCが不利となる。
計算方法は上記の巴戦の記事を参照してほしい。
優勝確率の差は1/14(7.1%)と、無視できない不公平さだ。
巴戦はメンタル面でも不公平
巴戦はメンタル的にも不公平だ。
AとBのうち、初戦の勝者がCと戦う。
初戦の勝者は1勝していて、あと1勝すれば優勝だ。
つまり「王手」の状態でCと対戦する。
仮にCに負けても次がある。
一方、Cは1敗もできない。
必ず勝たないといけない、「後がない」追い込まれた状態で戦うことになる。
確率という数字でも不利、メンタル的にも不利だ。
なので、巴戦に巻き込まれたら必ず初戦で戦えるようにしよう。