国民年金の制度でひとつ心配な点がある。
「国民年金保険料の免除制度」が改悪されることだ。
収入の減少や失業などで国民年金保険料を納めるのが難しい場合、申請することで保険料の支払いが免除される場合がある。
参照国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度(日本年金機構)
わたしが心配しているのは「収入が少なくても高額な貯金を持っていると免除されなくなるのでは」という点だ。
セミリタイアブログで免除をアピール
貯金を数千万円以上持っているが収入が低いブロガーが、
「国民年金保険料の支払いを免除されました!」
と記事でアピールしているのよく見かける。
ブログの記事なので、当然ながら誰でも読める。
まじめに国民年金保険料や厚生年金保険料を払っているふつうの人々が「カネをいっぱい持ってるけど国民年金保険料は払ってないぜ」みたいな記事を読んだらどう感じるだろうか。
国民年金保険料免除の自粛要請?
年金制度は少子高齢化で将来が不安視されている。
「あまり働かず納税もしていない高額貯金者が国民年金保険料を免除されている」という実態を大手メディアが批判的に取り上げたりしたら……。
「金持ちが国民年金保険料を払わないのはおかしい!!!」
という世論ができるのでは。
セミリタイアブロガーさんが国民年金保険料の免除申請をしたら「貯金をたくさんお持ちのようなので、国民年金保険料の免除申請は自粛していただけないでしょうか?」と役所から言われたりして。
そうなるには国や自治体がマイナンバーで個人資産を把握できるようにならないといけないが。
ちなみに、わたしは国民年金保険料は満額支払っている(2021年9月20日現在)。