YouTubeで次のような数学の問題を見つけた。
「212015を400で割ったときの余りを求めよ。」という2015年度の茨城大学の入試問題だ。
動画では二項定理を使って解いていたが、わたしは合同式で解いてみた。
問題を解くための準備
とりあえず、212を400で割った余りを求めてみた。
212 = 441 ≡ 41 (mod 400)
「441 ≡ 41 (mod 400)」が合同式で、「441と41は400で割った余りが同じ」という意味だ。
次に4乗・8乗・10乗・20乗の400で割った余りを求めてみる。
214 = 212 × 212 ≡ 41 × 41 = 1681 ≡ 81
218 ≡ 812 = 6561 ≡ 161
2110 = 218 × 212 ≡ 161 × 41 = 6601 ≡ 201
2120 ≡ 2012 = (200 + 1)2 = 2002 + 400 + 1 ≡ 1
これだけ「材料」がそろえば、問題が解ける。
答案
212015
= 212000 × 2115
= (2120)100 × 2115
= (2120)100 × 2110 × 214 × 21
≡ 1 × 201 × 81 × 21
= (200 + 1)(80 + 1)(20 + 1)
= (200 + 1)(1600 + 101)
≡ (200 + 1)(100 + 1)
= 200 × 100 + 301
≡ 301
よって、余りは301。
合同式については次の記事を参照してほしい。
SNSがあれば学校に行かなくても数学が学べるいい時代になった。
最近は「合同式」の知識を身につけた。
「合同式」は中学・高校の数...