2022年の冬、『新装版 星降り山荘の殺人』(倉知 淳(著), 講談社, 2017)を読んだ。
寒い時期に「大雪で外界から孤立した山荘」を舞台にした推理小説を読んでみたかったからだ。
検索していたら本書がヒットした。
埼玉県の山奥にあるコテージが舞台となる。
あらすじ
主人公は中堅広告代理店に勤務する27歳のサラリーマン「杉下和夫」だ。
彼が本書の「語り手でワトソン役」である。
和夫はパワハラ上司の暴言にブチ切れて殴ってしまい、芸能部門に左遷されてしまう。
左遷先で芸能部門所属のタレント文化人「星園詩郎」のマネージャー見習いとなる。
星園は「スターウォッチャー」という肩書きで、特に女性からの人気が高い。
和夫は会社から、星園が女性スキャンダルを起こさないよう監視する役目を仰せつかる。
早速、星園に付いて仕事先である埼玉の奥にある山荘へ向かう。
そこで、殺人事件が起こる。
孤立
山荘は固定電話がなく、誰も携帯電話を持っていない。
麓に通ずる道路は雪崩でふさがっている。
事件現場の山荘は完全に外界から孤立している。
警察に通報できない。
和夫は星園と事件の調査を始めるが、、、。
どんでん返し
本書の醍醐味は「大どんでん返し」だ。
わたしは一応、推理小説歴40年以上で、小学校の頃からアラフィフになるまで多数の推理小説を読んできた。
今まで読んできた推理小説の中で「どんでん返し度」が一番高い小説だ。
BGM
本書を読むときはBGMにYouTubeなどにある「吹雪」の音を聴きながら読むと臨場感が高まる。