次のような私立中学の入試問題(算数)を解いてみた。
(問題)
2022のように2種類の数字でつくられる4桁の整数は, 2022も含めて[ ]個あります。(2022 栄東中)
4桁の数字(1000, 1001, 1002, …… , 9998, 9999)のうち、2種類の数字でできている整数を求めればいい。
少し面倒だが、地道に数えていけば解ける。
「0」と「1~9」でつくられる整数
まず、「0,1」の2種類でつくられる4桁の数字を数えてみる。
1000, 1001, 1010, 1011, 1100, 1101, 1110
の7個だ。
「0, 2」「0, 3」……「0, 9」でつくられる4桁の整数もそれぞれ7個ずつある。
よって、「0」と「1~9」の2種類でできている4桁の整数は、
7 × 9 = 63 個
となる。
「0」以外でつくられる整数
次に、「0以外」の2種類の数字でつくられる4桁の数字を数える。
「1, 2」の2種類でつくれる整数を数えると、
1112, 1121, 1122, 1211, 1212, 1221, 1222, 2111, 2112, 2121, 2122, 2211, 2212, 2221
の14 個だ。
数えるのが面倒なら次のように計算できる。
「1, 2」でつくれる4桁の数字の各桁は1か2のどれかだから、24 = 16 個ある。
ただし、数字が1種類しかない1111, 2222は除くから 16 – 2 = 14 個。
0以外の2種類の数字の組み合わせは、1~9の9種類から2種類を選ぶので、36 通りある。
「1」と「2~9」の組み合わせは8通り、
「2」と「3~9」の組み合わせは7通り、
という具合に数えていくと全部で36通りあることがわかる。
よって、0以外の2種類の数字でできている4桁の数字は、
14 × 36 = 504 個
解答
以上より、2種類の数字でつくられる4桁の整数は、
0と1~9でつくられる整数は63個、
0以外でつくられる整数は504個なので、
63 + 504 = 567 個
が答えだ。