ひざの痛みはとれたが、病院の予約をしていたので回復の報告をするために通院した。
ベッドに横になると、医師がひざのあちこちを押さえて、
医師「これは痛いですか」
私「いいえ」
というやりとりが数回続いたあと、
医師「問題ありません」
と言われ、診察室を後にする。
会計の窓口で医療事務のお姉さんが、
「先生はいいとおっしゃってるので」
と言って私に健康保険証と診察券を返す。
「いい」というのは「治療費はいらない」ということだ。
払う予定のはずのお金を払わなくていいというのは実に気持ちがいいものだ。
今回は病院は収入ゼロだが、潜在的リピーターを獲得するのに成功した。
一種の投資だ。
これが商売の基本なのかもしれない。
ただ、病院のリピーターにはなりたくない。