退職する前に必読「■もし早期退職したらどうなる?—生き残るのは健全な楽観主義ミドル」

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ブログ「前川孝雄の”はたらく論”」の記事「■もし早期退職したらどうなる?—生き残るのは健全な楽観主義ミドル」は早期リタイアを考えている人や実践中の人は必読だ。

マスコミが流す「不安を煽る記事」を読んで「やっぱり今の職場に定年までしがみつくしかない」と思考停止してしまう人が多いのではないだろうか。

会社から見れば、不安を感じてしがみついてくれたら、安くこきつかえる。

「選択肢を失った者」に高給を支払う必要はない。

いくらでも足元を見ることができる。

上記ブログでは、

「会社を早期退職したらこんなに悲惨になります」

と不安を煽る記事として、次のような例が紹介されている。

全国の完全失業者 296万人。
うち無業期間が1年以上が116万人と3人に1人以上
長期失業者には、若年無業者とともに45歳以上の中高年が多い。
(総務省「労働力調査」2012年1~3月平均)

「中高年失業者の3分の1は、
退職から1年経っても希望の就職先は見つからない」
「『年収が前職の7割なら御の字』が相場」
(キャリアコンサルタント談)

50~54歳の転職者で
前職より賃金が増えたのは16.8%だけ
1割以上賃金が減少した人は26.6%、4人に1人
(厚生労働省「2009年雇用動向調査」)

生涯年収は
従来型「年功序列賃金制度」で50歳で早期退職した場合
定年までいると 50歳までの累計 50歳の退職時
2億7400万円 - 1億6000万円 -  2600万円 = 8800万円失う

・自営・独立は
「中高年開業者の5割は1年持たない」
(退職者向け起業セミナー運営者)

2006年に開業した取引先2897社中
2010年末までに廃業したのは全体の15.2%
(日本政策金融公庫綜合研究所 新規開業パネル調査)

2人に1人は無計画の”見栄開業”

就農者の3割は数年で退場

・アーリーリタイアは
退職初年度に税金で100万円消える人も

45歳で引退するには最低8000万円必要

余暇目的で海外で暮らした50代以上の中高年
推計36万7000人。
1年以上の滞在者はその1割以下と見られる
(ロングステイ財団 2010年)

・年金は、
自営・アーリーリタイアで50歳から国民年金に切り替えると
年間34万9019円の損

転職で給与が下がると
年間13万9608円の損

この程度で凹んでは、早期リタイアは無理と思ってよい。

紹介したブログでは、次のように「逆に読み替えましょう」とすすめている。

社内失業者465万人(9.5%)しかおらず、
90%以上の人が会社から求められる人材

中高年失業者の3分の2は、
退職から1年以内に希望の就職先が見つかる

転職で1割以上賃金が減少した人はわずか26.6%、
4人に3人は微減か維持・増加

中高年開業者の5割は1年以上頑張っている

日本政策金融公庫取引先
2006年に開業した取引先2897社中
2010年末までに廃業したのはわずか15.2%。
85%弱の起業家は5年以上続いている

就農者のうち数年で退場するのはたった3割
7割はがんばり続けている

50歳からアーリーリタイア、国民年金に切り替えても
年間34万9019円損するだけ。
年金生活で月々3万の減少だけで
自由な50代が手に入る


お金がいくらあっても心が折れたらつまらないリタイア生活になってしまう。

早期リタイアの世界に無知な他人の言葉で心を折られないようにしたいものだ。

早期リタイアに対する不安を煽るというのは、「地獄の住人が天国の悪口」を言うようなものなので、説得力がない。

自分の経験では、心が穏やかになり、周囲に優しくなれたし、支出は激減した。

自発的に早期リタイアした人で、心がイライラしたり、急に金使いが荒くなってお金に困る、というケースはほとんどないだろう。

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