インフレ、株価暴落、想定外の出費、……早期リタイア後もお金の心配は尽きない。これらを突き詰めると、
「早期リタイア後、死ぬ前に無一文になったらどうしよう」
という問題に尽きるのではないか。
これは早期リタイアの反対側から考えればいい。
「早期リタイア」の反対は「定年まで働く」と定義して次のような問いをしてみる。
「定年まで働けば、一生遊んで暮らせるお金が確実に手に入るのか?」
言い換えれば、
「定年退職時に平均寿命まで暮らせる金融資産が確実に貯まっているほど出世できるのか?」
これに、自信を持ってYESと答えられる人は皆無だと思う(もし、会社と国が一生面倒みてくれる世の中になれば別だが……)。
つまり、「早期リタイア」「定年まで働く」どちらを選んでもリスクが存在することだ。
では、どうして早期リタイアせずに定年まで働こうとするのか?考えられる原因は……
・定年まで働くしか選択肢がないと思い込んでいる
・「退職金+年金」でなんとかなるんじゃないの、と漠然と思っている
・いざとなったら生活保護があるじゃん
・自分で決断して責任をとるのが怖い
・退職の手続きとか転職とか、面倒
・家族、親戚、上司等を説得する自信がない、面倒
・とにかく変わるのがいや、現状維持が一番