東京―大阪間が67分なら大阪都は不要?

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大阪都構想の説明書作成を争点とした大阪市長選挙があるというので、橋下徹・堺屋太一『体制維新――大阪都』 (文春新書 2011) を読んだ。

「大阪都」が本当に必要なのかどうか、疑問に感じる記述があった。伊丹空港廃港のくだり。

将来、リニア中央新幹線が開通し、東京―大阪間が六十七分で結ばれるようになったら、伊丹の利用客は激減します。ならば、関西空港をアジアのゲートウェー、国際拠点空港として重点投資し、……(以下略)

p.93


もし、東京―大阪間が67分で結ばれたら、

大阪に居住し、東京で働く

というライフスタイルが可能になる(運転本数が増えて運賃が安くなることが前提だが)。つまり大阪が首都圏の一部になる。大阪の埼玉化(千葉化?)が起こる(生駒にも駅ができるのなら、大阪より生駒のほうが便利?)。

大阪に住むなら、大阪府(市)は、住民の居住環境さえ整備してくれたら、別に大阪に直接投資を呼びこむ必要はないのではないか?リニア新幹線と羽田空港に重点投資して、他国の都市間競争は東京にがんばってもらえばいいのではないか、と思う。ただ、

リニア新幹線にぎゅうぎゅう詰めにされて高速で通勤する

というのは悪夢のような光景だ。夢のリニア新幹線にため息をつきながら立って乗る……非常にもったいないが、将来の日本の通勤風景になるかもしれない。

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