40歳の時に独身の男性は、既婚の男性より10歳近く寿命が短い。
神永正博『ウソを見破る統計学―退屈させない統計入門 (ブルーバックス)』で紹介されていたデータだ。
出典は国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集。
データは1995年と少々古いが、40歳男性の平均余命は次のとおり。長生きしたければ40歳までに結婚した方がいい?
40歳で未婚……30.42年
40歳で既婚……39.06年
40歳で死別……34.95年
40歳で離別……28.72年
長寿は既婚者だけ?
日本人男性の平均寿命は80歳近いので「男なら80歳まで生きられそう」と思うのは誤りで「40歳までに結婚していれば80歳くらいまで生きられそう」というのが正しそうだ。
「未婚」より厳しいのが「離別」だ。おそらく30代までに離婚で奥さんと別れて40歳を迎えてしまったのだろう。平均余命は未婚者より短い28.72年。
離婚して40歳を迎えてしまった独身男性は60代で死ぬ?男は離婚に対する備え、耐性がないのだろうか。
女性の場合は、
40歳で未婚……37.18年
40歳で既婚……45.28年
40歳で死別……43.32年
40歳で離別……40.49年
女性は「未婚」の余命が「離別」の余命より短い。女性にとっては夫と離婚するより生涯独身でいることのほうが厳しい生活になるのだろう。
最近は「長生き=幸福」とはいえなくなっている。
寿命を迎えるまでに一日でも多く幸福で平穏な日常生活を送れたらそれでいい。
まとめ
男は離婚が一番きつい。
女は独身が一番きつい。