くじを引く順番を決めるじゃんけんに意味があるか。
亀田興毅氏まさかのくじ引き落選 同票→ジャンケン勝ち先に引くも外れ 西日本協会会長選挙(2025.2.9 日刊スポーツ)
という記事を読んだ。
西日本ボクシング協会の会長選挙で2候補の最多得票数が同数となったため、規約によりくじ引きで当選者を決めることとなった。
くじ引きの順番を決めるじゃんけんに勝った亀田興毅氏が先に引いたがハズレを引いて落選した。
わたしは「なぜくじ引きの順番を決めるじゃんけんが必要なのか」と思った。
くじ引きは順番に関係なく当たる確率が同じだからだ。
くじ引きで当たりを引く確率
上記の会長選挙のくじのように、くじが2本あり、当たりが1本だったとする。
先に引いた人の当たる確率は1/2だ。
後に引く場合(2本しかないので「くじを引かない場合」になるが)、当たる確率は「先に引いた人がハズレを引く確率」と同じだから1/2。
つまり、くじを引く順番に関係なく当たる確率は1/2だ。
くじを先に引くメリット
くじ引きの順番に有利不利はないのに、じゃんけんをして順番を決めるのに何か意味があるのか。
「くじを先に引く場合のメリット」を考えてみた。
それは「自力で勝ちを獲得できる権利がある」ことではないだろうか。
じゃんけんに負けた場合、先にくじを引いた人、つまり他人が自分の勝敗を決めることになる。
候補者はみなボクサーなので人一倍「自力で勝ち取りたい」という思いが強いのだろう。