今週は国内外とも株価が暴落した。
こんなとき、うろたえずに株式市場を冷静に評価するために役立ちそうなのが
「貧乏人のための市場評価ガイド」
ハワード・マークス『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』(日本経済新聞出版社 2012) のp.229に掲載されているチェックシートだ。なぜ「貧乏人のための市場評価ガイド」という名前なのかは不明。
一部を抜粋する。
それぞれの項目について、現状に近いと思うほうに印をつけてみよう。私のように、印のほとんどが左側の選択肢についているならば、財布のヒモは締めておいたほうがよいだろう。
pp.228-230
この表に記載されているチェック項目、選択肢から察すると、次のように投資すべき。
・好景気で順調に株価が上がり、強気になっているとき……財布のヒモを閉める
・不景気で株価が下がり気味で、弱気になっているとき……思い切って投資する
最近のように株価の暴落が続くとつい「持っている銘柄を投げ売ってリスク資産を減らし、財布のヒモを閉めよう」と思いがちだ。
本書で示されているような「投資哲学」が心の中にちゃんとあれば、株価の暴落(暴騰)に左右されない投資ができる。