小学5年か6年生の頃、クラスの行事で「クリスマスプレゼント交換会」というのがあった。
クラス全員で輪になって、プレゼントを隣へ隣へと渡していって、教師がストップの合図をして手元にあるのが自分のプレゼントとなる。
一番の問題となったのが「何をプレゼントとして持っていくか」だった。
小学生だったので、わざわざプレゼントを買って持っていくほどの経済力がなかったし、誰に渡るかわからないプレゼントにカネをかけるのは無意味だ。
結局、持っていったプレゼントは「読み終えたマンガ本1冊」だった。
本棚でホコリをかぶっていて、読み返す可能性が低いのを持っていった。
わたしの「プレゼント」は女子に渡った。
彼女がプレゼントの包みを開けた瞬間、すごーく嫌そうな顔をしていたのを覚えている。マンガは男子向けだったので、彼女が読んでも面白くはないだろう。
しょせんは小学校のクリスマス行事なのだから、高価なプレゼントを期待するほうが間違っている。
プレゼント選びというのは難しい。